俺様教師の甘い罠
「 丁度いい、ここでやるか 」
「 ・・・・えー・・ 」
「 なに?俺の部屋の方がいい? 」
そんなことを、真顔で言うなんて・・・
顔の熱が上がるのを感じて
両手で頬を包めば、先生は
”冗談だ、バカ”と再度私の頭を
小突いて、
「 これ、お前のだよな? 」
ドンッ、と私の目の前に
私の鞄を置いた。
「 ・・・・え、・・・あれ? 」
「 保健室に居ると思ってたから
帰れるように準備して来たんだけど 」
「 ・・・・すいません 」
それから”ありがとうございます”と
鞄に触れながら言えば、先生は
満足気に口角を上げて、
昨日と同じイスに座った。