俺様教師の甘い罠

「 ほら、補習やるぞ 」


「 え！？今からですか？ 」


「 当たり前だろ。
　 ほら、早く準備しろ 」




先生の教科は何だっけ、と
鞄の中を漁っていると
先生の小さな舌打ちが聞こえて
そっと先生の方へ視線を向けた。




「 俺を待たせるな、サボリ魔 」


「 ････すいません 」




サボるつもりはなかったんだけどな･･･
足を組んで頬杖をついた先生の
鋭い視線を感じながらも数学の
教科書とノートを出して、
ぱっ、と再度先生を見上げた。




「 ････ペン出せ 」


「 ････あ･･･はい 」




そう言われて筆箱を出せば
先生が手を出して、お気に入りの
ピンク色のシャーペンを渡した。