俺様教師の甘い罠
それを不思議に思いながらも
やっとの思いで20問解き終えて
「 先生? 」
少し眠そうな先生の手を
叩くと、”ああ”とダルそうな
低い声を出してプリントを手に取った。
「 ・・・・ふーん 」
くるくると器用にペンを回しながら
先生はプリントに×をつけていく。
「 20問中、18問・・・ね 」
先生の言うとおり、18問に×が
つけられていた。
それでも、先生が言っていた
”使う公式が無茶苦茶”というのは
なんとか克服できたみたいで、
偉いな、って頭を撫でられて
自然と頬が緩んでいった。
「 18回 」
「 ・・・・? 」
ペンとプリントを机において
先生が立ち上がった。