俺様教師の甘い罠
「 綺麗な黒色の髪の毛で、
背がすごく高かったの 」
気だるそうにドアにもたれかかって
窓に反射した夕日に眩しそうに
目を細めて、少し不機嫌そうにも見えた。
黒色のスーツに黒色のネクタイ。
いわゆる、喪服に身を包んでいた。
「 ・・・かっこよかった? 」
「 うん、多分 」
「 多分? 」
だって、私も眩しくてあんまり
顔が見えなかったから。
そう言えば、結花ちゃんは苦笑して
”そっか”と再度私の頭を撫でた。