俺様教師の甘い罠
──────────ガラッ
「 何してんだ、早く座れ 」
いつもと何も変わらない風景。
チャイムが鳴った少し後に
遅れて入ってきた先生が
一言そう言えば、立っていた
生徒は全員素直に席についた。
「 高坂、ちょっと来い 」
「 っ・・・・はい 」
・・・普通にしないと。
そう思えば思うほど
意識してしまって、
やけに顔が熱い。
「 これ、分けて 」
「 あ、はい 」
教卓の上に乗っかったノートを
顎で”これ”と言う先生に
人使いの荒さを感じながらも
ノートに手を伸ばした。