俺様教師の甘い罠




「 そんな格好してたら
  パンツ見えるだろ 」




”バカ”とノートで小突かれて
教卓の後ろに隠れるように
ぺたん、と座った私に先生が
そっと手を差し伸べてくれて、
立たせてくれるのかな、と
手を差し出した。




「 これ、昨日の忘れ物 」


「 ・・・・へ? 」




きゅっ、と掴まれた手は
すごい力で引っ張られて、
逆の手で私の胸ポケットに
”忘れ物”だと薄ピンクの
ペンを差し込んだ。




「 ・・・・っ・・すいません・・ 」


「 別にいいけど。
  お前、熱でもあるのか? 」




なかなか始まらない授業に
教室内は休み時間同様、
少し騒がしくなってきていて
私と先生の小声での会話は
誰にも聞こえていないようだった。




どうしてですか?と聞き返せば
先生は一人納得したように
”ああ”と声を出して、
私にノートを手渡しながら
耳元に口を寄せた。





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