俺様教師の甘い罠
「 ねぇ、澪 」
「 ん? 」
「 次、サボるけど一緒に来る? 」
「 え・・・・ 」
1年生のときに何度か屋上で
サボったことはあったけど
大体どちらかが悩んでたりして
話すための時間だった。
昨日すごい熱だったのに
そういえばもう大丈夫なのかな?
なんて今更そんな心配をしながら
どうしたの、と首を傾げた。
「 ・・・ちょっと、聞いてもらいたくて 」
「 う~ん・・・ 」
・・・・・どうしよう?
昨日、先生と約束しちゃったし
だけど結花ちゃんが困ってるのに
何もしないなんて絶対嫌だ・・・。
「 ・・・いいよ、じゃあ屋上行こっか! 」
「 うん、ごめんね?澪 」
ううん、と首を振る私は
向かいの第2校舎からの視線に
気付くはずもなく、そのまま
お弁当を片手に屋上へ向かった。