俺様教師の甘い罠
「 それで、どうしたの? 」
階段を上りながら元気のない
結花ちゃんにそう聞けば
言い辛そうに顔を歪めて
目を泳がせていた。
なんだろう?
ここじゃだめってことかな・・・?
重たい扉を押し開いて
温かい風に全身を包まれて
ふぅ、と息を吐いた。
「 ・・・・澪 」
「 ん? 」
「 あたし、昨日帰ったでしょ? 」
「 うん? 」
ゆっくり扉を閉めながら
結花ちゃんが私を見つめる。
それに応えるように私も
結花ちゃんを見て、
「 ・・・それが、どうしたの? 」
と、なかなか話してくれない
結花ちゃんを急かすように聞いてみた。