俺様教師の甘い罠
「 高坂 」
「 は、はいっ 」
「 約束、忘れたのか? 」
再度閉まったドアを
見ながら、私は苦笑した。
───────サボったら、お仕置きだからな。
長くて深いキスに息があがって
朦朧とする意識の中で先生が
”約束だからな?”と、
そう言っていたのを私はばっちり
覚えていた。
・・・・というか、忘れられるわけがない。
「 ここでお仕置きしてほしい? 」
楽しそうに笑う先生から
少しずつ離れながら、
何度か首を横に振った。
「 放課後、・・・来いよ 」
「 ・・・・っ 」
「 返事は? 」
「 ・・・・はい 」
満足気に口角を上げて、”早く戻れ”と
先生は私のところまで来て
ポンッ、と背中を押した。