俺様教師の甘い罠
「 ああ、そうだ 」
「 ・・・? 」
カラカラと音をたてて
閉まる窓。
座る隙間がなくなって
立とうとしたら、
先生の腕が私の腰に回されて、
「 ひゃあっ!!! 」
ひょいっ、と抱き上げられた。
身長差のせいなのか私の目の前には
楽しそうに笑う先生の顔があって、
顔を背けようにもバランスが
うまくとれなくてできなかった。
「 小説は多分、お仕置きには
なんないから、やっぱりこっちな 」
にこっ、と爽やかに笑った先生が
そっと目を閉じて、
「 することくらい分かるだろ? 」
と、私を急かした。