俺様教師の甘い罠
綺麗な顔だな、なんて
改めて思いながら
ゆっくり距離を縮めていく。
・・・・・なんで、キスなんだろう。
昨日たくさんしたのに、と
思い出したら顔から火が出そうなほど
熱くなってしまって、
少しだけ動きを止めた。
「 ・・・・・・遅い 」
眉を寄せた先生がぱっと目を開けて
背中を支えていた手が後頭部を押えて、
グイッ、と引き寄せられた。
「 せん、っ・・・・ 」
嫌だ、とも言えなくて、拒否もできなくて。
キスを拒むこともできなくて。
「 っ・・・・ん・・・ 」
漏れる声を必死に抑えながら
私は先生の首に腕を回していた。