俺様教師の甘い罠




「 先生に数学と恋、教わるんだね~ 」




すごいねって笑う結花ちゃんは
私の目の前まで来て、そっと
涙を拭ってくれる。




夢じゃない・・・




夢じゃ、ないんだ・・・




「 どうしよ~っ!!! 」




嬉しさのあまり叫べば
結花ちゃんは大笑いして




「 お祝いしよ~!! 」




今週の土曜日に!と
頭を撫でられて、
私は何度も何度も頷いた。




「 結花ちゃん、ありがとう 」


「 何もしてないけど
  どういたしまして! 」




温かい風に2人で包まれながら
私たちは小1時間笑いながら
幸せな話をしていた。




< 76 / 216 >

この作品をシェア

pagetop