俺様教師の甘い罠
「 先生に数学と恋、教わるんだね~ 」
すごいねって笑う結花ちゃんは
私の目の前まで来て、そっと
涙を拭ってくれる。
夢じゃない・・・
夢じゃ、ないんだ・・・
「 どうしよ~っ!!! 」
嬉しさのあまり叫べば
結花ちゃんは大笑いして
「 お祝いしよ~!! 」
今週の土曜日に!と
頭を撫でられて、
私は何度も何度も頷いた。
「 結花ちゃん、ありがとう 」
「 何もしてないけど
どういたしまして! 」
温かい風に2人で包まれながら
私たちは小1時間笑いながら
幸せな話をしていた。