俺様教師の甘い罠
「 澪、先生とのことは
秘密にしなきゃだめだよ? 」
「 うんっ 」
授業の終わりを告げるチャイムが
聞こえて、私たちは教室へ戻ろうと
ドアノブに手をかけた。
────────────ガチャッ
「 ・・・・うわ・・・ 」
開けたドアの向こうに向かって
結花ちゃんの嫌そうな声が
少し響く。
顔から血の気が引いていくのを
感じながら、壁にもたれかかって
腕を組む彼を見上げた。
「 幸せな報告は終わったか? 」
伏せた目と見上げた私の目が
ばっちり合って、思わず目を
逸らしてしまった。