俺様教師の甘い罠
「 ・・・・・ッ恥ずかしい! 」
ただでさえ恥ずかしいのに
結花ちゃんの前でなんて
もっともっと恥ずかしい。
熱い頬を冷たい手で包みながら
からかう結花ちゃんから
小走りで逃げた。
お昼になっても放課後になっても
結花ちゃんはそのことで私を
いじり倒して、
「 もう!! 」
さすがに怒った私が帰ろうとすると
結花ちゃんは苦笑しながら
ごめんね、と頭を撫でてきた。
「 土曜日、あたしに付き合って
くれたら見なかったことにする 」
「 本当? 」
「 うん、土曜日空けておいてね 」
再度頭を撫でられて、じゃあね、と
私に手を振りながら廊下を歩いて行く
結花ちゃんの背中に手を振り返して
私は第2校舎へと向かった。