俺様教師の甘い罠
誰も入らない図書室と
その奥にある書庫。
誘うように少しだけ
開いたドアの隙間から
先生の好きなコーヒーの香り。
「 先生、教えて? 」
白いコップを片手に窓の外を
眺めていた彼にプリントを見せながら
そう言えば、振り向いた彼が
優しく微笑んだ。
「 できれば普通に会いたいんだけど 」
まぁ、仕方ないよな、って
苦笑しながらプリントを取って
イスに座って小さく息を吐いた。
先生の隣に立って難しそうに
眉を寄せた先生の顔をこっそり
見ながら、説明を受ける。
「 こら、ちゃんと聞け 」
適当に相槌を打ちながら
聞いていたせいか、
先生が私の腕を掴んで引き寄せて
膝の上に座らせた。