俺様教師の甘い罠




ずらっと並んだ屋台の多さに
驚きながらも、そこに居る
大人にしか見えない人たちが
高校生だってことに更に驚いて
いつの間にか色々忘れて
結花ちゃんと2人、文化祭を楽しんでいた。




「 結花ちゃん、これおいしいよっ 」


「 ん~っ 」




小さめのたこ焼きを結花ちゃんの
口の中に入れたら、おいしいって
結花ちゃんが笑って、




「 澪、これもおいしいよ~ 」




そう言って、アイスを一口くれた。
男子校の文化祭なんて
来たことがなかったけど
私の学校の文化祭より
屋台も出し物も多いし、




・・・・・何より、




「 すごい人だね・・・ 」




外部からのお客さんが多かった。
校舎内なんて入ったら
抜けられない気がして
人が減るまで中庭に居よう、と
屋台の食べ物を両手に持って
中庭に向かった。




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