彼が唄えば
彼が唄えば
「メロディは綺麗なのに、相変わらず歌詞のセンスは御伽の国のお姫様並みだな。
なるほど、来月二十歳になるっていうのに、ミニーには彼氏ができねーわけだ」
練習のためにスタジオに入る数分前。私が無いセンスを絞ってようやく書き上げた歌詞はボーカルのお気に召さなかったらしい。
「だから最初から歌詞は自分で書けって言ったでしょー?それをノッポが放棄したんじゃん。
あとね、私は美紀だからミッキーって呼ばれているけど、ミニじゃないのっ。アンタの背が無駄に高すぎるだけだから」
私の友人に言わせれば『芸能人みたいなイケメン』という無駄に整った容姿を持つ、185センチの重宗、ことノッポを見上げて唇を尖らせる。
なるほど、来月二十歳になるっていうのに、ミニーには彼氏ができねーわけだ」
練習のためにスタジオに入る数分前。私が無いセンスを絞ってようやく書き上げた歌詞はボーカルのお気に召さなかったらしい。
「だから最初から歌詞は自分で書けって言ったでしょー?それをノッポが放棄したんじゃん。
あとね、私は美紀だからミッキーって呼ばれているけど、ミニじゃないのっ。アンタの背が無駄に高すぎるだけだから」
私の友人に言わせれば『芸能人みたいなイケメン』という無駄に整った容姿を持つ、185センチの重宗、ことノッポを見上げて唇を尖らせる。
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