【完】好きになんてなるワケないっ!!







「俺と倉持、言われるまで気が付かなかったけど実は幼なじみなんだよ。んで、俺の家、片親じゃん?だから親父が出張の間同居することになった」




「そ、そーなんだ……」



中山仁は下を向いて言った。



「あっ!俺、用事思い出した!悪いけど帰るわ!んじゃな!」



いつもの笑顔を見せると、中山仁は逃げるように去って行った。



「んー、んじゃ俺はちょっと入って良い?」



増岡綾綺が私に聞いてくる。



「せ、狭いけどどうぞ……」



増岡綾綺は私の中では1番3人組でまともだ。
3人組にいるけど、案外常識はあるんだ。
< 102 / 376 >

この作品をシェア

pagetop