【完】好きになんてなるワケないっ!!
………俺は諦めるのが無理なぐらい、今でも倉持が好きだ。
あの手紙は、またいつか渡そう。
「神谷くん、お風呂湧いたよー」
倉持が部屋に入って来た。
「ふぅん。じゃ風呂、一緒に入る?」
俺がからかうと、倉持は顔を真っ赤にする。
「もぅ~……からかわないでよっ!」
「顔真っ赤」
「~~っ、もう良いから早く入りなよっ!」
と、少し怒って部屋を出ていった。
仁、俺が倉持を好きって薄々分かってるみたいだけど倉持は、絶対俺のモンにしてみせる。
絶対に……誰にも渡さねぇ。
俺は心に誓った。