【完】好きになんてなるワケないっ!!





………俺は諦めるのが無理なぐらい、今でも倉持が好きだ。
あの手紙は、またいつか渡そう。



「神谷くん、お風呂湧いたよー」



倉持が部屋に入って来た。




「ふぅん。じゃ風呂、一緒に入る?」




俺がからかうと、倉持は顔を真っ赤にする。




「もぅ~……からかわないでよっ!」





「顔真っ赤」




「~~っ、もう良いから早く入りなよっ!」




と、少し怒って部屋を出ていった。



仁、俺が倉持を好きって薄々分かってるみたいだけど倉持は、絶対俺のモンにしてみせる。



絶対に……誰にも渡さねぇ。




俺は心に誓った。
< 209 / 376 >

この作品をシェア

pagetop