【完】好きになんてなるワケないっ!!
私は、増岡綾綺に話すことにした。
「あのね私……昨日……神谷くんに…き…っ、キスされた……の…」
「……マジで言ってんの、それ」
「ま、マジだよっ!しかも、ファーストキスって言ってた……なんで私なんかにファーストキスを……したのかなぁって」
「…………」
「それと……私、中山仁にはっきり言おうと思うの。中山仁の気持ちには答えられないって」
「……え?」
「私は……正直、今も中山仁のこと好きにはなれてなくて……なのに流されて手繋いだり、抱きしめられてたら、中山仁を傷つけてしまうから………」
「……そっか。俺は何も言わないけど。決めるのはお前だしな。」
増岡綾綺はフッと笑った。