【完】好きになんてなるワケないっ!!







「倉持さん……昨日は……ごめん」



ポツリと中山仁が呟くように言った。



「全然大丈夫だよ、気にしないで」



「俺、ちょっと頭いってた。無理矢理あんなことしようとして……」



「昨日のこと……全く気にしてないから、ね」



「……さんきゅ!」




またあの明るい笑顔の中山仁に戻った。



でも、心から笑っているようには見えなかった。
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