【完】好きになんてなるワケないっ!!





結局、瑠花にも加恋にも中山仁と別れを切り出すことを言えないまま、放課後がきてしまった。



「んじゃ、行ってくるねっ!」



「いってらっしゃい」



加恋は神谷くんと待ち合わせしている空き教室へと行った。



「……茉奈、帰ろ?」



瑠花が私に声をかけてくる。



「あ……ごめんね。私……今から中山仁と話すことがあるから……」



「……そっか。ちゃんと自分の気持ち言うんだよ」



「瑠花……」



「じゃあね」



瑠花は微笑んで教室を出て行った。



瑠花、私が中山仁に自分の気持ちを伝えなきゃって思ってたの、気付いてたのかな……?
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