【完】好きになんてなるワケないっ!!
瑠花が帰ってしばらくすると、教室には私と中山仁だけになっていた。
「中山……仁」
「ん?話ってなーに?」
無邪気な笑顔で私の顔を覗き込む中山仁。
「私……中山仁の気持ちには答えられない……」
私は勇気を振り絞って言った。
「もう、中山仁があんなに私のことで苦しい顔をするのは見たくないの。だから……ハッキリ言うって決めたんだ……」
もう傷つけたくない。
誰も傷つけたくないんだ。