【完】好きになんてなるワケないっ!!
私はカウンターに本を置き、増岡綾綺が寝ている机に近づいた。
「ま、増岡綾綺!図書室閉められちゃうよ!」
時間を見る為にケータイを見ようとすると電池が切れていた。
でもさっき教室で時計見たときは5時ぐらいだった。
用務員さんが施錠に回るのはたしか5時からだっけ。
「ん………倉持………?」
増岡綾綺は眠そうに目をこする。
「早く出よう!」
私は増岡綾綺の手を引いて、無理やり図書室から出ようとした。
もうそろそろ用務員さんが施錠に来るかもだし、一応出た方がいいよね!