【完】好きになんてなるワケないっ!!
何回ドアノブを回しても、開くことはなかった。
ど、どうしよう……閉じ込められちゃった……。
「ま、増岡綾綺……どうしよう」
「ん……?」
「鍵、閉められちゃった…………」
「え、マジで……」
増岡綾綺は目を見開いた。
「どうしたらいいのかな!?家に帰れないじゃん!」
「……朝、用務員が開けに来るのを待つしかないだろ。俺、今日ケータイ家に忘れたから……連絡手段ねぇし」
ま、マジですか……。