【完】好きになんてなるワケないっ!!
「た、ただいま~……」
家に入ると、神谷くんはすごい勢いで玄関にやってきた。
「お前……っ、昨日どこに居たんだよ!」
「増岡綾綺と一緒に図書室に閉じ込められてた……」
「はぁ!?そこで一晩、綾綺と居たのか!?」
私はコクンと頷く。
「なにもされなかったか!?」
「なにもされるワケないじゃん。増岡綾綺はそういう人じゃないもん」
「お前なぁ……綾綺も男だってわかってんのかよ」
神谷くんは呆れた様子でため息をついた。