【完】好きになんてなるワケないっ!!
そして女子の集団から離れて、自分の席に着く。
「ふぅ……疲れた」
「茉奈、おはよう」
すると、加恋が私の席にやってきた。
「加恋……」
そうだ、加恋は神谷くんと……どうなったんだろう。
「あのね、私……フラれちゃった」
聞こうとしたとき、加恋が言った。
「え……?」
「神谷くん、好きな人がいるんだって。だから私の気持ちには答えられないって……」
加恋は笑顔で言った。
「加恋……」
でも本当はすごく苦しくて悲しいんだと思う。
きっと我慢してるんだ……。