【完】好きになんてなるワケないっ!!
あの日私は…………
記憶が少しよみがえる。
「今日は公園で遊ぼーっ!」
私は、男の子にそう言われ着いて行った。
普通に砂遊びしていた。
「ねぇ、茉奈ちゃん見て!大きい泥団子できた!」
「ほんとだ、すごいね」
すると、男の人……神谷くんのお父さんが公園に焦った様子で入ってきた。
「茉奈ちゃんのお父さんが―――!」
小さかった私はよくわからないまま、車に乗って病院に向かった。
病院の部屋に入るとお母さんが泣いていて………。
『茉奈……パパは……ね。天国に……行ったんだよ……』
『パパ……死んだ…の?』
5歳の私には大きすぎる事実だった。
私はそれから大泣きしたんだっけ……。