【完】好きになんてなるワケないっ!!
好きしかありえない
それから遅刻しそうなことに気づいて急いで教室に入ると、クラスの女子が私と神谷くんを囲んだ。
「な、なに……!?」
「茉奈ちゃん、中山くんと付き合ってるとか勝手に勘違いしててごめんね!」
「本命は神谷くんだったんだね!」
「結ばれてよかったね!おめでとう!」
な、なんでみんな知ってるの……?
「なんで……」
「中山くんに聞いたの!本当は中山くんと付き合ってないって」
「茉奈ちゃんと神谷くんは両想いなんだって!」
中山仁が全部……話したの?
教室の隅っこで話している中山仁を見ると、彼は可愛い笑顔を見せた。