【完】好きになんてなるワケないっ!!
「倉持さん、無事でよかった。あの資料は俺が取るよ」
中山仁は立ち上がるとひょいっと腕を伸ばして、私が取ろうとした資料を取った。
「取れた!」
中山仁って……思ってたよりも身長高いんだ。
やっぱり男の子なんだ……。
「はい、倉持さん。あと少し頑張ろ」
「う、うんっ」
取ってもらった資料を受け取って、私は大きく頷いた。
……それから2時間後。
「終わった………」
「やっとだねー……先生に言いに行こう!」
中山仁は資料室の鍵を持って言った。
「うん」
私と中山仁は職員室に向かった。