【完】空とキミ ‐十朱 朔也‐
【 朔也、助けて 】
…そんなメールが朝イチに届いた。
いつもとは違ったそのメールに、鼓動が速まる。
…助けて?
マコに、何かあったのか…?
「………」
…冗談か何かだよな? と、自分に言い聞かせて携帯を閉じる。
だけどその日…、マコからはそれ以上のメールが来なかった。
毎度お馴染みのメールも、それ以外のメールも、何一つ…。
……だから、このまま放っとくなんて出来なかった。
――…夜9時過ぎ。
マコの電話番号を引っ張り出してボタンを押す。