【完】空とキミ ‐十朱 朔也‐
……。
街に戻ってきたあと、何故かゲームセンターをハシゴしてお菓子や人形、子供向けのオモチャを大量に取った。
うん、3ヶ月分くらい遊んだ…と言うか金を使った。
「こんなに取ってどうすんだよ。
しかも使わないような物ばっかり」
「えー、使うよぉ。
これはお風呂で遊べるしー、こっちは音の出るオモチャだからお部屋で遊べるじゃん!!」
「子供かよ」
「あははっ」
……無邪気に笑う顔は、子供そのものだ。
そんな顔を見ると「ほんとに年上かよ」と思うし、「やっぱり変な奴」とも思う。
「わっ、次はあれ取ろ!
カブトムシのクッション! すっごく可愛いー!!」
…ほんっと、変な女だなぁ。
「あ、いっぺんに持って帰るの大変だから、しばらく朔也の部屋に置いといてねー?」
「…は?」
「あはっ。お人形並べて置いとく朔也ちゃん、可愛いねー」
……死ね。