【完】空とキミ ‐十朱 朔也‐
「……確かに、凄いかもしれない」
公園に居たマコが俺に声をかけてきた時、こんな風になるなんて思いもしなかった。
いや、そう思える方が稀だろうけど。
…だけど本当に、俺たちは凄い。
「…こんなこと言ったら、朔也は怒るかもしれないけどさ」
「…ん?」
「私と朔也は、運命なのかもしれないね」
「………」
…運命、か…。
「あ、やっぱり怒った? て言うか呆れてる?
だよねぇー、私と運命だなんて、そんなの嫌だよねー」
「…嫌じゃないよ」
「…え?」
「嫌じゃない」
嫌なんかじゃない。
「…俺も、運命であって欲しいと思うよ」