【完】空とキミ ‐十朱 朔也‐




キキーッ と、車が止まる。


山の真ん中の、他には誰も通ってない道で俺たちは視線を合わせる。




「…あのさ、朔也」

「はい」


「…私って、朔也のなんなのかな?」




……俺は、マコのなんだ?




「…わからない」

「……わからないのに運命とか言うの?」

「…うん」


マコの目がジッと俺を見る。

その状態のまま、小さく言う。




「好きか嫌いか言ったら、どっち?」

「…好き」


「その好きは友達として? それとも、それ以上?」


………。






「…わからない」

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