おさななじみ
おそるおそる、端だけ少し持ち上げてみると白い靴下を履いた足が二本見えた。  
 
靴下のマークは見慣れたモノ。
 
去年まで通っていた高校の紋章だ。
 
 
 
「ヒナ?」
 
 
 
ううう、と小さく呻いて毛布はもぞもぞと動いた。
 
数秒後に沈黙したので、起きる気はないんだなと悟る。
 
 
 
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