おさななじみ
かぁっと頬が赤くなるのがわかる。
 

何考えてるんだ自分は、と頭を振って気を取り直す。
 
 
 

そして大きなため息一つ。
 
 
 




「きゃあ~!!」
 
 


 
無理やり毛布を引っぺがすと、妃那は高い悲鳴を上げた。
 
手にはしっかりと毛布を握ったままだ。
 
こっちが毛布を引っ張ると妃那も負けじと引っ張り返す。
 
頑固なやつ。
 
毛布を出来る限り引っ張って、ぱっと放してやった。
 
どんっと床にぶつかる音がしたが、カーペットに衝撃は吸収されたようで痛そうには聞こえなかった。
 
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