おさななじみ
「で、何しに来たんだ?」
 
台所から持ってきたマグカップにホットチョコレートの粉末とポットからお湯を注いで妃那に渡してやる。
 
「アリガト」
 
小さくつぶやいて受け取るとフウーっと息を吹きかけた。
 
猫舌の妃那がいつもやる仕草。
 
 
 
「何しにって泊まりにきたんだよ?」
 
                        
 
悪びれた様子もなく妃那はそう言った。
 
「……はい?」
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