水仙
「ほんわり苦くて、最高!」

歓喜の声を上げるのは翔子しかいなかった。ボク的には微妙・・・かな・・・

「そいつはどうも」

怒声に近い声の健太が近づいてきた。

「健太!つぎこっち手伝え!」

「わかったよ、親父。」

このアイスは実は健太の両親のお店のアイスだった。つまり3人で来ると健太は手伝わされる。来たくなかった理由である。ボクはお金がういて大助かりなんだけど・・・

「ねぇ、涼」

「ん?」

突然、話しかけてきたのは翔子だった。いつの間に食べ終わったんだ?

「植物研究会のことなんだけど。」

なんだろう、翔子も健太と同じで植物なんかに興味なんかあるとは思ってもなかったんだけど

「最近、生徒会の人にそちらの同好会の部長さんはどなた?ってたずねられたんだけど」

なんだ、この怪しい空気は。ボクら何か悪いことでもしたか?

「それで部長は涼だよって答えたら、そう。とか言ってどこかへいっちゃったんだ」

怒られるわけではないのか?微妙な感じだな

「それで涼のこと言ったからもしかしたら呼び出されるかも。」

ここの生徒会は女生徒だけで構成されている。それのせいかきっちり仕事をこなし、先生からも高評価を得ているらしい。

何も起こらないといいんだけど
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