大好きな変な家族たち。◆
「それで 志保…どうなった?」
奈津美が思い出したように、つぶやく。
「あー。うぅぅん。まだわかんない…」
志保は口ごもる。
大学ももうすぐ卒業だし、
春からは就職先も決まっている。
家とは全く関係のない会社に入ることになっている。
それなのに…
「いまどき政略結婚なんて。ありえないよねー」
志保の心を読むように建志がつぶやいた。
「まぁね。おじい様があそこまで本気だと思わなかった」
志保はやれやれと天を仰ぐ。
おじい様は
柳瀬川グループに新規産業を持ち込みたくて、
その大手の会社の社長子息とのお見合いを持ってきたのだ。
もう、どこから見ても政略結婚。
奈津美が思い出したように、つぶやく。
「あー。うぅぅん。まだわかんない…」
志保は口ごもる。
大学ももうすぐ卒業だし、
春からは就職先も決まっている。
家とは全く関係のない会社に入ることになっている。
それなのに…
「いまどき政略結婚なんて。ありえないよねー」
志保の心を読むように建志がつぶやいた。
「まぁね。おじい様があそこまで本気だと思わなかった」
志保はやれやれと天を仰ぐ。
おじい様は
柳瀬川グループに新規産業を持ち込みたくて、
その大手の会社の社長子息とのお見合いを持ってきたのだ。
もう、どこから見ても政略結婚。