好きにならないで。
あたし達は近くにある使われていない教室に入った
今回は珍しく、里奈とあたしだけだ
「あんたさ、まだ懲りないわけ?」
男子がいないと本性を見せる
醜いね…。
嫌われたくなくてあんなぶりっこやるなんて。
あたしには到底無理。
第一男子嫌いだし…
まぁ、あたしもそうか…。
本性出してないのは一緒だ
「おい、聞いてんのかよ」
「うん」
「……佐々木くんにまで手を出したわけ?」
「…違うよ」
やっぱり……
あたしがそう言ったのにキレたらしい
近くにあった椅子を蹴った
椅子はガシャン!!と音をたてて倒れた