好きにならないで。
その言葉を聞いた里奈は泣きそうになっていた。
けど、里奈の頬には涙が流れなかった
「ごめん……」
震える声で言って里奈は教室を出て行った
あの子は昔から強い子だった
何でも一人で抱え込んでた
あたしが小4の時、里奈の噂を聞いた事がある
【里奈のお母さんって浮気ばっかりしてるんだって】
って……
その噂を聞いた里奈はあたしに話してくれた
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「本当なんだ……お母さんが浮気してるって…」
「里奈……」
「だからかな…?男ってすぐ騙せる。って思うようになっちゃって」
「そう、なんだ……」
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そうだよ……
里奈は…里奈は弱い自分を出したくなくて強がってるだけなんだ
何で気づかなかったんだろう…
あたしは偽善者だ
だけど…偽善者でもいい!!
里奈の心の叫びを聞きたい
ちゃんと、真っ正面からぶつかりたい