好きにならないで。
*.想い,過去,夢
「里奈っ!!!」
「佐凪さんっ!!!」
あたしと麻衣は同時に叫んだ
里奈は「えっ…?」と声を漏らしてあたし達を見た
そうしたら目を見開いて「何で…」と震える声で言った
それにあたし達は
「里奈に夢を失わないでほしいから」
「佐凪さんに謝りたかったから」
そう言った
里奈は柵の向こう側にいて、あと一歩踏み出したら真っ逆さまだ
「里奈……話したい事がある」
「あたしはないっ!!!
お願いだからほっといて!!!」
「……っ、ほっとけるわけないでしょ!!!何で、助けてて言ってくんないのよ!!
何で一人で抱え込むのよ!!!!
寂しいなら寂しいって言えばいいじゃない!!!!
里奈は…っ、一人じゃないんだから!!」
あたしは叫んだ