好きにならないで。
「あ、そう言えば……
麻遊と麻衣さ、あたしが五十嵐くんの事好きだと思ってる?」
りーがふと思いついたようにあたし達に聞いた
それを聞いたあたし達はきょとんとした顔をしているだろう
「「へ?違うの?」」
あたしと麻衣は同時に聞き返した
そうしたらりーは
「あははっ、違うよ
前さ麻遊に色々言ったけど……
あれ、誤解だからね?
うち好きな人いるし…」
いきなり驚く事を言った
“遥翔の事は好きじゃない?”
“好きな人がいる?”
「えぇぇぇえ!!!?」
びっくりすぎて大声を出してしまった
「え、麻遊…おそっ!!」
隣で麻衣があたしに驚いていた
けど、あたしはそれよりもりーの事が気になっていた
「り、りー!!遥翔の事好きじゃないの!?」
「うん…ごめんね?あんな事言って……
五十嵐くんと関わるなって」
「……ううん、いいよ」
「麻遊……」
麻衣が心配そうな顔であたしを見た
今更だけど、別れたくなかったな
泣きそうになった……