好きにならないで。



「え………?」



今遥翔なんて言った?




「俺、やっぱり麻遊の事好きだ
お前はもう俺の事嫌いでも……」


「バカっ!!!!」


その先が聞きたくなくて遥翔の言葉を遮った



「は?」


「いつ……あたしが、あんたのことっ…
嫌いって…言った…?」




嗚咽交じりで発した声だったからなんて言ったのかわからないかもしれない

けど、それでも………

あたしはあなたに想いを伝えるよ



「あたしはっ……今でも、遥翔が好きっ!!」



遥翔の服をぎゅーって握りしめて涙を堪えながら遥翔の目を見て言った




「……じゃあ、もう一度…

俺の彼女になってくれますか?」


「は、いっ……」

涙がまた溢れてきた


そうしたら、あなたは…

涙を拭ってくれてあたしの大好きな笑顔でずっと言ってほしかった言葉をもう一度…言ってくれた





「麻遊……好きだ」



「うん、あたしも」




こうなる事をずっと、願ってた






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