好きにならないで。

麻遊side



ガラッ


音をたてて教室の扉が開いた



もちろんあたし達は注目の的

みんなの視線を感じる




そして、あの男の怒声が教室中に響いた





「お前ら!!今まで何してたんだよ!!!
あぁ!?授業サボって楽しいか!!
そんなんだから………」



あたしは一回息を吸ってあいつを見て言った


「そんなんだから何ですか…?
それと、先生には関係のない事ですよね
楽しいかとか当たり前じゃないですか
そんな事もわからないんですね」



一度も噛まずに言えたあたしは自分でもすごいと思った



あいつは口をポカーンとあけていた



そして、急に顔を真っ赤にさせて


「き、教師になんて事言うんだ…!!!
この問題解いてみろ!!!!!」



そう言って黒板に書き始めた




そいつの担当は理科



黒板に書いたのは中2とかでやるやつだった






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