好きにならないで。




「…………できました」




そう言ってニコッと笑うと、途端に頬が赤く染まった



まだ怒ってんのかな

あたしはそう思ってた




「せ、席に座っていいぞ…//」





そう言われたから席に戻ると隣で不機嫌になっている遥翔が見えた





「どうしたの?」



遥翔が不機嫌になっている理由がわからなくて聞いただけなのに「はぁ…」とため息をつかれた






「麻遊は俺のなの……」



あたしにしか聞こえない声で言った



「……っ//」



しかも、机に腕だけ乗せて上目遣いで言ったんだよ?





「あたしは遥翔だけが大好きだから」




勝手に口がこう言っていた



もちろん遥翔にしか聞こえない声で







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