好きにならないで。




そうしたら、パシッと手を捕まれた



「な、何!?」


急にだったから動揺した


「………俺に、そんな事していいと思ってんの?」


「…いえ」



「だよねー?でも何でわかってるのにやったのかなー?」





優しく言っているつもりだろうか…



だけど全く目が笑っていない





冷や汗が背中に流れた





「あはは……な、んでだろうねー?」




それでも、あたしは顔を引きつらせながら笑って言った





「そっかー、わからないんだー」





逆に遥翔は満面の笑みだった


そりゃ怖いくらいに





「……何が言いたいのよ」




もう笑っても誤魔化せないと思いいつものあたしで言ったら、遥翔も笑うのをやめてあたしを見た







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