好きにならないで。
俺たちは近くにあったイスに向き合う形で座った
「……実は、さ…っ…」
神田はそう言って俯いた
「ゆっくりでいいから」
優しくそう言ったら、ガバッと俯いていた顔を上げて目を見開いて俺を凝視していた
「な、なんだよ」
って聞いたら
「……五十嵐くんが…」
「俺が?」
「……優しくなった!!」
と意味分からないことを言い出した
「はぁ?」って眉を寄せて言うと
「ご、ごめんなさい」
と謝ってきた
いや…ね、謝んなくていいんだけどさ…
このまま続けてたらきりがねぇ…
そう思った俺は
「…話続けて」
と言った
そうしたら神田は
「うん…あたしさ、」
と過去?を教えてくれた