好きにならないで。




「じゃあ、決まりだな!!」




「何する?」





「うーん…、買い物とか?」





……って





「麻衣…、あんた自分が行きたいだけでしょ」




あたしがそう言うと、ペロッと舌を出して





「ばれた?」




と言った




「ま、あたしは賛成だけど…遥翔と優汰は?」





訊くと二人とも同時に





「「俺も賛成」」



と言った




「やった!!じゃ、決まりねー」





麻衣はというと、かなり嬉しそうだった





「時間とかはまた明日きめればいいよな」




「うん!!」




「俺、麻衣送ってくな」



優汰が手を挙げて言った




「おー、俺は麻遊送るわ」





あたしの手を握って歩み始めた







「ずり…」



って優汰が呟いたのが聞こえた








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