好きにならないで。
「私の名前は斉藤柚李
あなた達は?」
「あたしは、神田麻遊」
「俺は五十嵐遥翔」
「麻遊ちゃんと遥翔くんね!」
女の人はそう言ってから被っていたフードをとった
「…わ」
すっごい美少女
高校生くらいだろうか……
顔がものすごい整っている
この顔からじゃ、到底喧嘩が強いようには見えない
でも…どうしてあんなに強いのかな?
「…ふふっ、どうして喧嘩が強いのかな
って顔してるね」
図星をつかれた
「実はね、私龍蝶っていう族の総長やってんだ」
そう言ったお姉さんの顔はすごい堂々としていた
族の総長……
だから喧嘩が強いんだ
「あ、これは誰にも言っちゃダメだよ?」
人差し指を口に当てて言った
それにあたしは
「もちろん言いません」
って言った